「上手くチームの意見を聞き出せない」
「クライアントの要望を深く汲み取れない」
「コンバージョン、クロージングできない」
「マーケティングで顧客の心をもっと掴みたい!」など
コミュニケーションで「いまひとつ決定打にかける」場面、ありませんか?
私はあります!それを振り返った時「共感力」が足りないからかも?と気づきました。
「共感力」はビジネスでは必須のスキル。
しかも過去の経験からロジカルに鍛えることも可能です。
「共感力」が備われば顧客心理の理解ができ、
セールスの成績が伸びたり案件獲得の営業の場面でも役に立ち、
会話では対象者のモチベーションも引き出すことが出来ます。
実際、私もマネジメントをしている立場の時は「共感」をとにかく取り入れてました。
しかしコロナが蔓延し、不特定多数の人と話さなくなり「共感力が鈍ってきた」と最近気づき始めました。
今回は「共感力」を振り返ります。この記事が共感力を高めるきっかけになり、
人間関係がうまくいくことにつながれば幸いです。
コミュニケーションの基礎は「共感力」
共感とは「他者の感情に寄り添う」こと。
喜怒哀楽の感情を読み取り、一緒に同じ感情になったり、
他者の意見に「自分もそう思う」と同意するのも共感でしょう。
「共感力」は信頼関係を構築してコミュニケーションを取る上で不可欠なスキルです。
共感力のある人の特徴
「共感力あるな」と思う人の特徴を三つご紹介します。
・周囲への関心が強い
周囲の人への関心が強くトレンドを押さえてるイメージ。
周りにも最新のガジェットが好きだったり、時事に詳しい方がいらっしゃると思います。
観察力と好奇心が強いだけでなく、「なぜこのようなことを考えているのだろう?」など考察し
原理原則を理解していくような人が共感力が高め。
・話をじっくりと耳を傾けて聴く
いわゆる「聞き上手」。
相手の話を遮らず、伝えたいことを最後まで集中して「傾聴」する姿勢がある人。
たまに話の展開が見えた時、先回りして話を遮り「それってこういうこと?」などと聞いてしまう、もしくは聞かれることはございませんか?
これは共感力低めの対応かと。それが本当に「的を得た意見」であれば問題ないですが、
多くの場合「話を聞いてもらえない」「わかってもらえない」という気持ちが先行するかもしれません。
共感力が高い人は、最後まで相手の話を聞いて受け止める気質の人が多い印象です。
・チャレンジ精神旺盛で経験豊富
1番目の「周囲への関心が強い」にも通じます。
共感力が高い人は年齢関係なくチェレンジを経験をしている印象。
楽しいことだけではなく、辛いことや悩みも経験していることで、
相手を受けれ心情を推察することができる人。
懐の深さと感情の引き出しは経験によって増え、
相手の経験と自分の経験を重ね合わせやすくなるので、
心情が想像しやすい人が共感力がある人の特徴に思えます。
実践編|共感力の磨き方
共感が上手い人の特徴は5つあります、それを取り入れて自身の共感を改善していきます。
実際私もマネージャー時代コーチングなどで実践した内容です!
・大前提「なんでも興味を持つ」
まず「人に興味を持つ」ということが大事!
これは「人を好きになる」という意味ではなく、
「人ってどんな生き物なのか」という心理学や科学的な視点でも大丈夫。
自分以外の人に「なんでこの人はこのような考えなんだろう?」など、
興味を持つことから始めてみましょう。
・気持ちを汲み取る「察する」練習方法
マンガ、映画や小説など好きな作品の登場人物の気持ちになってみると「疑似体験」ができます。
登場人物の心情の描写が様々ありますよね、
それを感じてストーリーに没入するだけでなく「なんであのセリフだったのか」
「あの場面でどのような気持ちだったのか」などちょっと推察すると、
主人公の心情が自分の引き出しにもなるのでおすすめです。
・苦手な人にあえてチャレンジして話しかけてみる
これは結構な荒治療ですが、自分の感情の揺れ幅が大きく、
苦手を克服することで得られるものも大きいです。
しかし無理してやることではありません。
話しかけなくても、「苦手、嫌い」と思っている人と一度しっかり向き合うことで、
感情のマインドブロックを外し、事実だけに注目しましょう。
そうすると「苦手、嫌い」と思っていた相手の言動に
「こういうことがあったからかな」
「こういうふうに感じているのかな」など相手の立場に立つことができます。
そうすると見えていなかった側面に気づき、
今まで避けていたことも自身で受け入れることができて、
理解を深めようとする意識が少し芽生えてきます。
あえて「苦手な人」の立場に立つことによって、
マインドブロックの外し方と深く理解しようとする思考が身に付きます。
・「分析」をしない
話を聞いている最中「この人はこんなクセとかありそうだな」など、
頭の中で相手を「分析」してしまうことはありませんか?実際、私もその傾向があります。
ビジネスを行う上で分析が必要な場合ももちろんありますが、まずは「理解」することに集中するとコミュニケーションが取りやすいです。
「理解」することは、相手の話をそのまま受け入れるということです。
「分析」とは自分の常識で相手を測り、
仮説を立てて相手とコミュニケーションをとる流れになるので、
仮説が間違うと自分の思っていることと相手が言いたいこととの認識がずれる場合があります。
共感で大事なのは結論を出すことではなく、
相手の感情を吐き出させることが共感につながります。
・共感できない場合もある|その時は「理解」することまでにする
人間個性がある以上、すべてに共感できる人はいません。
実際、すべてに共感する必要はありませんし、
共感だけでは周りに流されるだけの場合もあります。
どうしても「共感できない」と感じるのであれば、割り切ることも大事です。
ただ起こっている事実だけを受け止め理解し
「なぜ共感できないのか」を考えることで、自分の大事にしている価値観に気づくきっかけにもなります。
この線引きをすると単に相手を拒絶するだけでなく、
理解した上での主張になるので少しずつ歩み寄ることもできるかもしれません。
まとめ|共感力を高める注意点
今回は共感力についてご紹介しました。
共感力を磨き続けることで、年代問わずコミュニケーションをとることができます。
また相手の本音を引き出し、理解を示すことでこちらの話を聞いてくれる雰囲気も作れるので、
ビジネスにも有効でしょう。
ちなみに共感力を意識する上での注意点は2点です。
一つ目は理解することと分析を混同しないこと。
理解は相手の話を受け止めることで、結論や自分の意見を挟まない。
二つ目は共感を意識しすぎて、周りに流されないようにする。
避けるべきは「八方美人」です。
どうしても共感できない場合は「理解」することにとどめておきましょう。
ちなみに、自ら「これどう?すごいでしょ!」など
共感を求めすぎるとセールスやマーケティングは上手くいきません。
あくまでも「相手に寄り添う姿勢」が共感ですのでこの点も意識していくと良いでしょう。